KISSsoftのNVH解析とRecurdynのe-Drive設計

2022年11月10日

低騒音と最小限の振動は、高効率かつ静粛性の高い走行の決め手となります。振動や騒音を評価するNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)解析は、車両全体及びe-Driveシステムといったコンポーネントの振動低減との関連性のもとに実行されます。

KISSsoftは、新たにギヤボックスのNVH評価が可能になりました。ドライブトレーン内の騒音加振の計算は、強制振動に基づいて行われ、軸受過渡的な軸受荷重の決定につながります。

この結果はその後、マルチボディダイナミクスシミュレーションツールのRecurDynに転送され、騒音に関する柔軟な機構解析が行われます。これにより音波としてのハウジングのシステム応答は、振動状態で観察することができます。従来の結果表示の他、エンジニアには、ハウジングのあらゆる箇所における振動エネルギーERP(等価放射パワー)が提供されます。

この評価はビジュアル表示が可能なため、ハウジングの構造上の弱点を特定し、騒音最適化のための設計上の対策を講じることができるようになります。

NVHの最適化の中心になるのが、ギヤのかみ合いの最適化です。典型的なのは高歯設計のギヤのかみ合いの最適化で、ロバスト性が評価されます。NVH解析はさらに、静的なかみ合い伝達誤差に関してだけでなく、動的なパフォーマンスにおいて評価する可能性を拡げてくれます。

e-DriveシステムのNVH解析に興味のある方は、2022年11月2290分の無料ウェブデモ(英語)ご登録ください。 このウェブデモでは、KISSsoft社のAissa Benykhlef氏とFunctionBay社のThomas Kelichhaus氏がNVH解析について説明し、冒頭ではKISSsoft社CEOのDr. Stefan BeermannとFunctionBay社の創設者、Prof. Dr. Jin Hwan Choi氏が登壇します。